イチゴ鼻症状に効くトレチノイン

イチゴ鼻という言葉を聞いたことがありますか?
その名の通りイチゴのような鼻を指すのですが、残念ながら本当の果物のイチゴのように甘くみずみずしいものを指す言葉ではありません。
イチゴには赤く鮮やかな表面に、黒い種が点々としていますよね。
イチゴ鼻とはそんな黒のつぶつぶがあるように見える鼻のことで、毛穴に古い角質が溜まり、その後酸化して黒くなったことを示します。
すなわち、毛穴が汚れていることを示しており特に女性にとっては解決しなければならない重要な問題なのです。

このイチゴ鼻に対処する方法としては様々あり、基本的にはメイクや皮脂などの汚れを残さないことが大切です。
それに加えて石鹸や化粧水など、皮膚を清潔に保つような対応をすることが望まれます。
ただ昨今このイチゴ鼻を直すかもしれないある物質が注目されています。
その名は、トレチノイン
トレチノインはレチノイン酸と呼ばれる、ビタミンAの誘導体でもともとはニキビを治す成分として使用されていました。
ただこのトレチノインには、シミを取り除く効果がある可能性が明らかになってきました。
具体的にはメラニン色素と呼ばれるシミの元となる成分を皮膚の外へ取り除く機能があるというのです。
メラニンはメラノサイトという細胞によって産生されますが、肌の機能が低下するとこのメラノサイトが恒常的に活性化しメラニンを産出、シミが出来上がります。
これが鼻で起こると、黒いシミのようなものが多くなりその形と姿からイチゴ鼻と呼ばれるものになります。
トレチノインの効果は実際、イチゴ鼻の改善にも効果が有ると症例報告されています。
すなわちシミを取り除く画期的な成分になる可能性を秘めているのです。
またシワなどにも効果があり、使用用途は多いことも魅力です。
気になった方、薬局で確認をすることをお勧めします。

トレチノインはメラニン色素排出に効果あり

肌に出来るシミの原因の多くは、肌の奥深くにあるメラノサイトという細胞が作り出したメラニン色素が原因です。
シミを消したい時には、このメラニン色素を肌の外に排出してしまう必要があります。
通常の市販されている美白化粧品は肌の奥深くにあるメラニン色素を排出する効果はありません。
しかしトレチノインは肌の奥深くにあるメラニン色素の層にまで作用し、肌の外へ排出してくれるのです。
トレチノインの効果には、肌のターンオーバーを活性化させるというものがあります。
通常、人間の肌は4週間ほどで基底層と呼ばれる表皮の一番深いところから、肌の一番外側にある表皮へと押し出され、最終的には垢となって肌から剥がれ落ちて行くことをターンオーバーというのですが、トレチノインにはこのターンオーバーを約2週間に縮める働きがあります。
そしてこのターンオーバーの際にメラニン色素も一緒に肌の表皮へと押し上げるため、メラニンを排出することが出来るのです。
また、トレチノインを使用している間、メラニン色素を作る元であるメラノサイトに新しいメラニン色素を作らせないようにしておく効果があります。
そのため早くなったターンオーバーによりメラニン色素の少ない白い肌に置き換えられるのです。
トレチノインは使用している間は皮膚に強い刺激を与えるため、紫外線の刺激に弱くなってしまっています。
使用中に紫外線に当たってしまうと、炎症や色素沈着が起こってしまう可能性があります。
使用中は刺激を避け、紫外線に当たらないように日焼け止めなどを使用するようにしましょう。
その際にも紫外線吸収剤の入った日焼け止めの場合には色素沈着の原因となってしまいまうので、注意が必要になります。

妊婦はトレチノインを使えない

トレチノインは肌の若返り薬として有名な成分で、強力なビタミンA誘導体のひとつです。
トレチノインは表皮の細胞を活性化させて増殖するため、一番深い基底層から徐々に角質層まで押し上げ、表皮に溜まったメラニン色素などを排出することで、シミの治療となります。
妊婦では肌が敏感になって荒れやすく、シミが気になる人もいるので使用したいと考える人もいるかもしれませんが、使用には注意しなくてはいけません。
まず、トレチノインには内服薬と外用薬がありますが、癌や白血病に使用する内服薬は催奇性の副作用があるので、妊婦の使用は禁止されています。
また、トレチノイン自体に体内への蓄積性が見られ、投薬終了から2年は妊娠をすると危険と言われています。
外用薬での催奇性のリスクは症例がなく、現在のところ1件も報告はありませんが、皮膚から吸収されて副作用が起こる可能性もあるので、例え美容のためとは言え、子どもにリスクを背負わせることになるので控えるようにしましょう。
医療機関で使用する場合は、取り扱いの注意事項がしっかり説明されるはずですが、最近では個人輸入によって手軽に購入できるため、特に注意事項を確認せずに使用する人も多いようです。
お腹に子どもがいる間は、なるべく医薬品成分を含むものは摂取せずに、医師の指導がない限りはサプリメントの摂取も控えるべきです。
安易に購入できるようになってきた世の中ですが、手軽に購入できるから安全というわけではありません。
特にトレチノインは日本では未承認の医薬品となっているので、医師の指導のもと使用することで効果を発揮しますが、自己判断で使用していると思わぬ副作用が起こるので注意して使っていきましょう。